1、日本には生産性を上げられない社会システムや行っている習慣があります。
日本の社会システムや習慣は、知識の量を重視した問題解決法を行う習慣で、自ら問題を深く考えて解決しないのです。
元々日本人には格差意識が人々の心の中にある為、これらの意識が上下関係や同調圧力、和を重視する集団主義のコミュニケーションを生み出しています。
これらの差別化意識のあるコミュニケーションが出る釘は打たれる、の様にチームに同様の考えを求めるので、自ら深く考えない知識を増やす事に力を注ぐ習慣になるのです。
この環境にいる私たちは、1つでも多くの物事を記憶したい為、論拠を考えない関係性で物事を捉えられない、知識を多く持つ事になるのです。
私たちは、知識の交換は行いますが、物事の捉え方の様な事を議論する事はありません。
これでは対象物を多角的に捉えられなくなり、対象物の実態を掴めません。
2、論拠を考えない考え方では、物事の関係性も解明しなくなるのです。
人間を始め物事を関係性で捉えられないと、人間が行うビジネスを目に見えているものと他から入る知識だけで判断せざるを得なくなります。
他から入る知識には論拠は説明していないものが多い為、論理的に人や物事を理解出来なくなります。論理的思考は事実と結果を、論拠を示す事で結び付ける考え方である訳です。
3、日本人は知識を豊富に持っているのですが、人間が行うビジネスを論理的に理解できなくなります。
4、専門的な知識があれば技術開発はできますので、日本人は知識があるので技術開発は得意です。
しかし、人間が行うビジネスは論理的思考を行い関係性で捉えないと理解出来ない為、関係性で捉えられない知識が多くても、ビジネスを深く捉え理解できません。
その為、私たちの判断は、論拠が分からない豊富な知識と勘でビジネスを判断しているのです。
5、豊富にある論拠の分からない知識と勘でビジネスを判断するのでは、記憶している事と勘で判断せざるを得なくなりリスクを避ける様になります。
現実に日本の企業は、リスク回避傾向が強いです。
6、ビジネスは人間が行うものですから、日本はグローバルビジネスをよく理解できなくなり、持っている知識と勘で判断する、根拠のない判断をすることになります。
根拠のない知識と勘でビジネスを判断するのでは、根拠を理解してビジネスを判断している欧米に負けてしまうだけでなく、中国や韓国にも国際競争力が劣る国になってしまったのです。
7、グローバル市場で欧米や中国などにビジネスで負けてしまう為、輸出が減り経済成長のできない国になってしまったのです。
知識が豊富なので技術開発はできるのですが、技術開発だけでは収益の多いビジネスが出来ない市場にグローバル市場が変化したのです。
技術開発はイノベーションを起こす手段になり、ビジネスで成功しないと、収益の多い事業は行えなくなったのです。
収益を多く取れるビジネスに結び付く様な、どんな技術開発をするかが問題になってきているのです。
日本人は深く考えない為、どんな技術開発が収益の大きくなるビジネスに結び付くかを、根拠の分からない知識で技術やビジネスを判断するので、技術とビジネスを見極められないのです。
アメリカでは見極められるので、インテルやエヌビディアの様な企業が生まれてくるのです。
8、日本の習慣的なビジネスの仕方や問題解決法でビジネスを行っても生産性を殆ど上げられない事は、ここ30年が示しているのではないでしょうか。
欧米の様に論拠の分かる知識で、ビジネスを判断をするべきではないでしょうか。
論拠のある判断をする為には、普段から論理的思考を正しく行う習慣で身に付くものですから、習慣は変えられますので、私たち日本人でもできる事です。
9、日本は人口減少の国である為、市場が縮小傾向になるので国内市場だけでビジネスをしていたのでは、国力の低下が進んでしまいます。
徐々に国力が低下する様な国に住む若者は、夢も持てなくなり仕事の熱意も持てないので、日本は仕事の熱意が低く、国を信用できない数値が高いのです。
今まで説明した事を、日本を牽引する様な優秀な人達でも根拠の分からない知識を持っているので、技術開発はできるがビジネスで負けてしまい、長期の経済停滞が起きるのです。
洞察力のない私たち日本人には見えないのですが、欧米の企業は市場や技術の本質を見極めてビジネスをしているのに対して、日本企業は市場や技術の本質を見極められないでビジネスを行っている事が、生産性の差や国際競争力の差になるのです。
ここまでの説明を、解決策を含めて一気通貫で説明している、なぜ日本がバブル崩壊後経済成長出来なくなったのかその理由と解決策、で説明しています。
このHPの全体像が掴めるのではないでしょうか。
別な角度から詳細を説明した、日本を牽引する様な人達には優秀な人が多いのに、なぜ日本経済の長期停滞を招いてしまうのか?と言う説明を行っていますので、ご覧頂ければ、理由が納得できるのではないでしょうか。
上記したことの詳細な説明を行っているのがこのHPです。
1、バブル崩壊以後30年以上日本の経済は成長しなくなりました。
その原因も未だ分っていません。
2、日本を牽引する様な大企業や政府でも、経済停滞の原因を解明していない為、現在でも有効な手を打てていない事は、現在の大企業や政府が、経済成長できる手を打っていない事で分かると思います。
原因が分からないのでは、有効な手を打てる訳ないのです。
3、私は、有効な手を打てない原因は3つあると思っています。
1つが、グローバル市場がどう変化したかを見抜けない事ではないでしょうか。
1つが日本の社会システムや行っている習慣から生み出される商習慣が浅い知識で行う為、未だに紙ベースの業務を行うなどを行っているので、企業が行う事が非効率な業務になる事。
1つが政府の政策で、日本の生産性が上がり続けた政策は、バブルが弾けて後ない事、です。
私たち日本人は、難しい問題になると自ら問題を解明して原因を見つけ出し、解決策を考える事を行わない事が原因と考えられるのです。
4、経済の長期停滞から言える事は、グローバルビジネスで競合企業に勝つためには、競合企業に勝てる差別化が必要になるのですが、日本の企業は非効率的な業務が多い事や、市場を見極められないため差別化を考え出せないので生産性を上げられないのです。
国内のビジネスでも差別化できないので、日本の企業は低生産性で、収益を多く取れる事業ができないのです。
日本の企業は差別化した事が出来ないので、低収益事業しか行えず、生産性を上げられず、経済が成長しないのです。
5、なぜこの様な事が起きるのか?これを追求して考えない日本の習慣が原因と思われます。
長期停滞の原因や市場の変化の原因を見抜けない事にも関係するのですが、私たちの習慣は、自ら考えて問題の原因を解明する事を行わないのです。
やさしい問題の場合は、他からの知識でもある程度は問題を解決できるのですが、現在の様な高度で複雑な問題は、殆ど自ら原因を解明する事が出来ない為、低成長などの原因を自ら解明して解決する事を行わないのです。
次に説明しますが、私たちが普段行っている習慣は、知識の量を問題にしている為、論理的思考の論拠を自ら解明する習慣がない事が影響していると考えられるのです。
6、そこで日本の社会システムや行っている習慣や商習慣を見直してみました
日本の社会システムは知識の量で人を判断する為、私たちは論理的思考の論拠を自ら解明しない知識の量を多くする事に力を注いでいます。
なぜなら、1つひとつの物事の論拠まで理解するには、自ら論拠を解明する事が必要で、この行為は手間暇かかるので、多くの物事を記憶できなくなってしまうからです。
7、この私たち日本の社会システムは、物事を自ら追求して考える事のない習慣になってしまうのです。
8、確かに長期にわたる経済停滞の原因も、グローバル市場がどう変化したかも、私たちは分かっていない事を観れば、追求して考え原因を解明していな為、論拠を分かっていない事が理解できるのではないでしょうか。
9、日本は経済停滞の原因も、グローバル市場の変化も理解できない上に、日本の商習慣は非効率的なビジネスになる事や、自ら問題の原因を追求して考えないことなどから、長期の経済停滞が起きるのは、必然的な事だと思います。
日本は、グローバル市場が高度化複雑化しているのに、論拠の分からない浅い知識でビジネスを行っているので、ビジネスで結果を出せないのです。
高度化複雑化した市場で結果を出す為には、その高度化複雑化したビジネスの論拠を理解している方が、ビジネスで勝てるのです。
欧米が論拠を解明してビジネスを行っているので日本は負けてしまうのです。
10、自ら物事を追求して考える事のない商習慣では、差別化も考え出せません。
その上深く考えないとここで説明した事も理解できませんし、この説明を読んでも、何をすればよいかが分からないと思います。
何も行動を起こせない、現在の延長線上の事しか、できない状態になってしまうのです。
11、現在の日本を観ると、円安が影響して大企業は輸出や海外事業での収益が増えた事と、国内ではインバウンド需要が好調で内需まで押し上げている状態なので、GDPが少し増え税収も増えた状態です。
その為景気が回復した様に捉えられますが、生産性が大きく上がった訳ではありません。
ここには世界の経済成長から受けるインバウンド需要の恩恵は、中小製造業は入っていないのです。
生産性が上がっていない状態で、どの様に企業の収益と賃金を上げ続けられるのでしょうか。
例えば、年率3%以上の持続的賃金上昇を中小企業が実現できるのでしょうか。
疑問が残ります。
このまま日本の物価が上がり続けるでしょうか。
米国では、もう物価上昇のスピードが落ち着き始めています。
日本の今年度は物価上昇があるとは思いますが、来年は、その先は生産性を上げなければ賃金上昇が物価の上昇を上回るとは思えません。
その生産性を上げる事を、わずかしかできないのです。
物価上昇の様に上げられないのです。
大企業は海外で稼いでいる事と内部留保がありますから、5%以上の賃金を上げられますが、仮に賃金上昇が上がり続けると、日本を下支えしている大多数の中小製造業はやって行けなくなるのではないでしょうか。
大企業は今年も個人消費が伸びて、賃金上昇も続くと予想している企業は多い様ですが、国内的には実質賃金が上昇し続けなければ、個人消費が上昇し続ける事はありません。
実質賃金がプラスになったのは1年の中で1、2か月だけです。その上消費者マインドは冷え込んでいます。
インバウンド需要から受ける恩恵も、日本全体の経済成長ができる規模の需要ではないと思います。
12、私は、大企業や政府の判断は、予測ではなく希望的判断だと思います。
理由は、実質賃金がマイナス続きや生産性を上げられない事などにあります。
生産性を上げられない社会システムや行っている習慣がある為、日本の商習慣には、生産性が上がらない要因が多々あります。
それはここ30年が証明しています。
又日本はイノベーションも起こせなくなってきています。
高度で複雑なグローバル市場でイノベーションを起こす為の、基礎ができていないからです。
日本の得意な技術開発だけでは、イノベーションは起こせないグローバル市場になってきているのです。
グローバル市場が高度化複雑化している事はご存知だと思います。
高度化複雑化している市場では、起きる問題も様々な事が絡み合って起きる高度化複雑化した問題になるのです。
日本の習慣は論拠を追究しないので関係性で問題を捉えられない為根本原因を特定できないので、原因が様々に絡み合った複雑な問題は解決できないのです。
13、日本には生産性を上げられない社会システムや行っている習慣があり、生産性を上げられない商習慣があり、イノベーションも起こせない状態になって、どう経済成長できるのでしょうか。
今インバウンド需要が伸びていますのでGDPには貢献できますが、日本のサービス業の生産性は低いです。
14、時間は掛かりますが、生産性や悪しき商習慣等の問題を解決する方法があります。
業務に関係する事などに疑問を持ち、原因を追求して考える事で論理的思考の論拠を自ら解明し、原因を自らの手で解決できる力をつけるのです。
この行為を、問題が起きた時だけ行うのではなく、日々の業務に目を向けるのです。
なぜこの方法で業務を行っているのだろうか?と疑問を持つのです。
なぜ問題が起きた時だけではだめなのか?それは、今の問題は複雑な原因が多いからです。
上記した様に原因が複雑な問題は、様々な状態が絡み合って問題が起きるので、様々な状態を知らないと問題が解決できないからです。
その為に、業務で行っている事1つひとつの状態をできるだけ詳しく知る必要があるのです。
もう1つの方法が、格差意識を減らして社内で起きている問題を議論するのです。
人は議論をすると、根拠を説明しなければなくなるので、論拠を考える様になるのです。
15、本当に原因を自ら解明できる力をつける事や問題を議論するだけで、生産性を上げ経済成長ができるのか?となると思います。
私たちは行っていませんので分からないのですか、原因を解明する為には、原因に関係する物事の状態を知る必要があります。
○○は△△だから□□になると関係性で状態を捉える必要があります。
これを1つひとつ問題に、新たに入る知識や気づきから解明する事で問題の原因を見つけ出すのです。
問題の原因を自ら解明している事は、問題から結論に至る過程の論拠を自ら解明しているのです。
この行為を普段から行っていると、物事の裏側がどうなっているかを理解できるようになります。
この物事の裏側などの理解を広く深くして行くと、問題が起きた時に、原因を想像できる場合が多くなってきます。
これは、AIで使っているパターン認識と言う現象で、関係性で物事を広く深く理解できると多くの物事の中から一貫性や規則性のある特徴を見つけ出す能力が身に付くのです。
この能力が身に付くと、ビジネスで行っている複雑な事の分類や予測、識別ができる様になるので、原因を予測でき、識別などを通して原因も見つけ出せるのです。
お断りしておきますが、問題解決力をつけるだけで生産性を上げ続ける事はできません。
生産性を上げられる様な新しいテクノロジーなどが生まれた場合などは、そのテクノロジーを学ぶ必要は当然あります。
16、パターン認識ができる様になると行っているビジネスで、競合企業の戦略や市場の動向などを正確に分類や予測できる様になるため、市場や競合企業に合わせた戦略等を立てられるので、高収益事業も行えるようになるのです。
なぜなら、高度で複雑なビジネスをパターン認識で正確に判断できるようになるからです。
日本は論拠の分かる知識がない為、パターン認識もできないので、正確に判断できないのです。
17、私たちが日々行っている事やビジネスで行っている事を振り返って欲しいのです。
私たちはビジネスで起きている問題を追求して考え、自ら問題を解明して解決していますか。
日々行っている事に疑問を持ち、疑問を自ら解明していますか。
問題が起きた時に話し合いではなく議論していますか。
行っていないのではないでしょうか。
これではパターン認識をできる様にはならないのです。
パターン認識が出来なければ、競合企業の戦略や市場の動向を正確に分類や予測が出来なくなり、適切な手を打てなくなり、高収益事業が行えないのです。
現在の日本の企業の様に、低収益事業しか行えないのです。
18、日本の生産性が上がらない原因は、直接的にはビジネス現場での判断や発想が欧米の様にできない事です。
しかし、なぜ欧米の様な判断や発想ができないのか、その原因を深く探って行くと、私たちは日々行っている習慣にあるのです。
追求して考え自ら問題の原因を解明しない事にあるのです。
現在のグローバル市場は更に高度化複雑化していていますので、問題を追求して考える癖がついてきたら、批判的思考を習慣的に行う必要があります。
批判的思考を習慣的に行って、高度で複雑な問題をパターン認識できるようにする必要も出てきています。
19、最後に、なぜ優秀な人達が多くいる日本が、長期停滞の原因も、グローバル市場の変化も解明できず、長期の経済停滞が続いてしまうのか?この疑問です。
私たちの習慣には、物事を追求するように深く考える習慣がありません。
これでは問題を解決できなくなってしまうので、私たちは、知識の量を増やす事には熱心です。
他から入る知識で問題を解決しているのです。
その為に、知識をいかに多く持っているかで人を判断するシステムがあるのです。
他から入る知識では、物事の裏側がどうなっているかは掴めませんので原因も掴めません。
他から入る知識では、物事を関係性で掴むこともできないのです。
関係性で捉えられない知識がいくら豊富にあっても、パターン認識ができる様にはならないのです。
パターン認識が出来なければ、競合企業の戦略や市場の動向も正確に掴めないのです。
正確に掴めなければ、適切な判断や発想が出来なくなり、高収益事業も行えないのです。
問題を深く考えて自ら解決しない環境が日本にはある為、優秀な人達でも物事を追求して深く考える事を行わないのです。
物事を追求して深く考えないのでは、長期の経済停滞の原因も、グローバル市場の変化の原因も、他からの知識で得る事はできないので、未だに経済停滞の原因も分からないでいるのです。
アメリカが日本の経済停滞の根本原因を教えてくれる訳がないのです。
日本の優秀な人達が経済成長できない理由も解明できないのは、日本の社会システムや行っている習慣が影響して、物事の論拠を考えないことが根本的な原因です。
日本の優秀な人達でも論拠の分からない知識しか持てない理由は、日本人には格差意識がある為、物事を追求して考える習慣が日本にはない事と、知識の量で人を判断する社会システムがあるからです。
このシステムは、人の上に出るためには知識を増やす事だ、との固定観念を生み出し、手間暇かかる論拠を解明するのではなく、知識を増やす事に情熱を注いでいるのです。
又パターン認識をできる様にするには、洞察力を養う事が有効な方法なのですが、洞察力の概念を掴むことが私たちの持っている論拠の分からない知識では難しいのです。
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