なぜ、質問力を使うと、企業を成長できるのか?別な角度から見てみます。
私たちが普段やっている業務の進め方と、どう違うのかを、考えてみます。
私たちは、業務に何らかの不具合が起きて、問題が起きた、と認識できた時、初めて問題に対処する方法を取ると思います。
問題を認識する基準が、売り上げが落ちた、機械が故障し商品が作れなくなったと言う様な、現実に問題が見えた時、問題と認識します。
今は情報化時代ですから、ここまで認識する事が遅れる企業は少ないと思いますが、基本的には、私たちは、対応型の捉え方をしていますので、問題に気づくのが遅く、先を読んだ事を、あまり行いません。
この認識で業務を進めると、目に見えない想定外の変化は認識できないと思います。
認識できないので、どこかの情報から、今はこんな変化が起きているのだ、と他人事のように記憶し、それを基に私たちが認識できる状態になった時、初めて気づく訳です。
この認識の仕方だと、変化の激しい現在では、どうしても後手、後手に回り、問題が起きる事を防げないばかりか、対応が手遅れになる事もあのではないでしょうか。
売上が落ちる理由は、既に起きている原因が基で起きます。
その原因に気づかなかったから、利益が落ちた訳です。
機械の故障は、普段の点検で故障を起こす兆候に、気づかなかったから起きる訳です。
私たちは、現実に見えるものしか見ていない事が多く、知識で問題を解決しようとするので、問題の兆候を見逃す事が多い捉え方をしています。
これを、質問を習慣化すると、どうなるのでしょうか。
売上が維持できているのは、どんな理由からか?機械が故障する原因には、どんなものがあるか?と質問する習慣が企業にあるとすれば、常に売り上げの状態を深く広く探る様になり、機械の故障の原因にはどんな事が多いかなど、事前に機械の状態をより深く理解し、より気を配る様になり、変化に早く気づく様になります。
トヨタが行っている5回のなぜ?は、問題が発生した時行いますが、問題が起きない様に事前に疑いの目で見て、問題が起きない様に、気づきを多くしようと言う事です。
気づきが多くなれば、問題の兆候を察知する事が早くでき、早く対処できます。
質問を多用すると、この気づきが増えてきます。
その理由は、質問されると、その人が記憶しているものを探る様に深く考え、その人が意識していない貴重な情報まで、答える力が質問にはあるからです。
又、質問自体を考えると言う事は、別な見方を考える事に通じるので、別な見方で物事を見れば、今まで見えなかった事が見える様になる効果もあるので、気づきが多くなります。
適切な質問を考え出せれば、問題は解決できたと同じだ、と言う意味の言葉を、どこかで見た事はありませんか?
適切な質問ができる様になると、他社ではできない一つレベルを上げた事ができる様になります。
しかも、その場限りの対処ではなく、継続してレベルを徐々に上げる事ができます。
ここまで書いた様に、知識や技術、スキルの積み重ねができる様にするのに、質問の習慣化は有効に働きます。
いつどこで誰にどんな質問をすればよいかを、自らコントロールできる様になると、非常に大きなメリットが生まれる事が、お分かり頂けたのではないでしょうか。
今までやってこなかった新しい事なので、わが社では無理なのでは、と思う企業様もあると思います。
しかし時代の要請は、知識や技術、スキルのレベルアップを求めています。
これを実現するには、質問力は有効に働きます。
他人との折衝が上手くでき、自分を高め、物事を洞察できる事で、物事の判断が適切になり、優れた仕事ができる様になります。
今までの様に、変化に気づく事が遅く、知識で問題解決を図る方法は、現在の様な、複雑で変化の激しい時代には、そぐわなくなってきています。
今までの様に、ルーチンワーク中心で仕事を行う事は、IT化の進展でどんどん代替えできる様になってきています。
私たちがやるべきことは、付加価値を生み出す様な、考えなければできない事です。
それには質問力を培う事は非常に役立ちます。
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