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MIアイデア発想塾は、質問の力を使い、バランス・スコアカード、インストラクショナルデザイン、アクションラーニングを導入し、企業力を強化する組織です。    

発想力とは

発想力とは、どんなもの?

私たちは、アイデアを出すと言うと、オズボーンのチェックリストを使い考えるとか、アナロジーを使い考え、アイデアを得ようとします。

この方法でも、少しは他とは違った発想ができますが、私たちが望む、企業の業績を上げる付加価値を生み出す様な発想は、なかなか出す事ができません。

なぜ、質の高いアイデアが出せないかと言うと、質の良いアイデアを発想するには、基礎を作る必要があります。

その基礎のないアイデア発想は、どうしてもテクニックになってしまい、企業の業績を上げる様な発想や、イノベーションに繋がる様な発想にはなりません。よい発想をするには、基礎を作る必要があります。

当組織では、この基礎を作れるのがWhy思考を、続ける事で身につくと、考えています

「付加価値を生む発想力は、発見、工夫、改善とは違う基礎を作る必要がある」

ここで扱う発想力は、物事の新しい組み合わせを考え出して、新たな価値を生み出す力の事を言います。
類似したものに発見がありますが、発見とは分けて扱います。私たち日本人が得意な、工夫や改善とも違います。

なぜ、発見力や工夫、改善ではなく、発想力を培うか、と言うと、発想力は今後の企業活動の重要な部分になって行く事、重要さが増すのに私たちが苦手である事、発見力や工夫、改善とは違い、基礎を作る必要があり、基礎は意識して鍛える事で鍛えられる事、等が理由です。

発見力と発想力の違いから説明します。発見力と発想力の違いは、物事への理解力、洞察力が必要か否かで違いです。詳細は、発見力、工夫、改善とは違う基礎が必要、をご覧ください。

工夫、改善との違いは、工夫、改善は、表面の変化や、表面から類推出来る事を改良する事に対して、発想力は、物事を広く深く理解する事がベースになる点です。

工夫、改善との違いの詳細は、発見力、工夫、改善とは違う基礎が必要、をご覧ください。

What思考、Why思考で説明すると、発見、工夫、改善は、What思考をしていてもできますが、付加価値を生み出す発想は、Why思考を続けていないと、できないと言う事です。

余談になりますが、無駄のない賢い経営は、システム思考が必要になるので、Why思考が必要になります。


「付加価値を生み出す様な発想力は、既存要素の新しい組み合わせで生まれる」

ここで扱う発想力とは、発想力の基礎となる物事を見極める力、洞察力を鍛え、その洞察で物事を観て重要な要素を集め、洞察力を使って集めた要素の関連づけを考え、要素を組み合わせることにより、新たな付加価値を生み出す事です。

なぜ、新しい付加価値を生み出すのに、既にあるものを使い、組み合わせるのか?の疑問が生まれるかも知れませんが、これを理解するには、今まで生み出してきた新たな付加価値が、どの様に生まれてきたかを観れば分かります。
既にあるものを組み合わせて出来ています。

付加価値を生み出す発想力が、既存要素の新しい組み合わせで生まれる事を、証明する事は難しいのですが、発見力、工夫、改善とは、生み出す為の基礎が違います。

私たちは、用途が分かっている新たな素材開発はできても、新たな素材開発と、その素材を使った新たな付加価値を同時に、考える事はできません。

その為、付加価値を生み出す発想は、既に存在する要素を組み合わせて生み出します。

現実に、付加価値を生み出す様な発想は、殆どが、既存要素の新しい組み合わせで生まれてきます。

価値がありそうなものの要素を組み合わせて、新たな価値を生み出すのが、発想力と思ってください。

この言葉は、ジェームス・ヤングが、アイデアの作り方と言う本の中で書いた言葉で、イノベーションの世界的権威ハーバード大のクレイトン・クリステンセン教授だけでなく、多くのアイデアを出してきた発想力のある人達が共通して持つ考え方で、発想力とは、既存要素の新しい組み合わせで生まれる、と考えた方が付加価値を生み出せるからです。

例えば、アップルのアイフォーンですが、アイフォーンを作る為に、新たな発見や技術開発をした訳ではありません。私たちには知られてはいませんが、専門家では、知られた技術を使ってアイフォーンは作られています。

付加価値は、既にあるものを組み合わせて生み出します。

ご自分で付加価値を生み出す様な発想をしてみると分かります。付加価値あるものは、既にあるものの新しい組み合わせを考え出した時、生まれる事を実感できると思います。


「発想力を発揮する為には、既存要素を詳しく知ることと、新しい組み合わせを考える必要がある」

発想力が、既存要素の新しい組み合わせで発揮出来るなら、既存要素をよく知る事と、よい組み合わせを考えなければ、付加価値を生み出す発想はできません。

その為にこのサイトでは、既存要素を、よく理解する訓練と、組み合わせを常に考える事を、薦めています。

既存要素を、深く広く理解する方法が、Why思考を続ける事です。

どう訓練するか、どう組み合わせを考えるか?は、発想力を身につける方法は、をご覧ください

「アイデア発想はセレンデピティだ」

付加価値を生み出す様な発想は、論理思考から生まれる訳ではなく、時間を掛けて行う洞察力を培う事と、いつ、どこで生まれてくるかは、分からない、組み合わせを考える事で、生まれてきます。

その為、常に意識を持ち続ける必要があります。意識を持ち続ける簡単な方法は、興味を持つ事です。

発想力が身につくか付かないかの分かれ目は、Why思考を続けられるか、組み合わせを考え付くまで待てるか、で決まってきます。

今まで発想力を発揮してきた人達は、長い時間を掛けて洞察力を培い、多くの物事を観て、目的に合いそうな要素を見つけ出し、その要素を、いつ閃くか分からない組み合わせを考え出し、付加価値を生み出してきています。

アイデアはいつ、どこで生まれるかは分からない、セレンディピティを追求する事を理解して、取り組んで頂きたい問題です。

「アイデアや仮説は検証する事が必要」

私たちは、Why思考を続けて洞察力を培い、組み合わせを考え、関連づけを考える事により、付加価値を生み出すアイデアや仮説が生まれてきますが、ここで止めてはいけません。

生まれてきたアイデアや仮説を、検証する事が必要になります。実際に機能するアイデアなのか、を確かめる必要があります。

検証を行わないと、苦労して考えだしたアイデアが、実際に需要を生み出せるのかが、不明のままになります。

アイデアや仮説が、実用的か否かを検証するには、実際に試作品を作ったり、行動したりして、確かめる必要があります。

確かめる方法も、例えばIoT製品開発であれば、クライドやセンサーをセットで提供している企業を利用して安価に作るとか、小規模に作り試しているとか、スタートアップのスキルを使い、行動する事になります。

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