私たちの物事の捉え方は、結果を早く求める為、欧米と比較して、断片的で表面的な捉え方をしています。
例えば、私たちは、問題が発生した時解決する為に、問題に関係ありそうな物事を集め、それを見てヒントを得て、問題解決法を考えるか、専門家に解決法を教えて貰う方法で、問題を解決してゆくと思います。
その問題を解決する為にだけ、物事を覚え、、覚えたものをヒントに、類推する等考えて問題を解決してゆくか、得た知識から類推する形で、問題解決を図ると思います。
今は、情報化時代ですから、かなり難度の高いものまで、情報としてありますので、この方法でも、問題解決には、力を発揮できるのではないか、と思います。ただし、類推(簡単に思いつく事)の域を超えた、問題解決法は、考え出せません。
この方法は、断片的な問題解決法になってしまい、今社会で求められている独創的なものや、付加価値を生み出す事はできません。
この方法の欠点は、知識、スキルを積み重ねる方法でない為、問題として認識できる物事は、その企業が、現在認識できるレベルの問題しか、認識できません。
あくまで、その企業が観えているレベルで観える問題に対して認識できるだけです。現在観えていない問題を、観える様にするには、よほど考えに考えを繰り返さないと、観えるレベルを上げる事はできません。
普通は、社員が観えるレベルの問題では解決できないので、コンサルタントにお願いして、高度な知識を持ち込み、解決する方法を取ると思います。
他の方法に対して、なぜ、どうして?とWhy思考で問い掛け続ける事は、行ってみると分かるのですが、自然に考えが広く深くなる思考法です。
なぜ、どうして?のWhy思考は、その人の考えるレベル事態を上げる効果がある為、問題と認識できるレベルが徐々に上がってゆき、気づく事の難度が徐々に高くなり、考えるレベル事態が上がる効果があります。
同様の効果が、反省する事や物事に質問する事でも生まれますが、話を分かり易くするため、ここでは、なぜ、どうして?のWhy思考で話を進めます。
なぜ、どうして?と物事を問う事は、普通だと疑問が生じたから行う事です。疑問とは、今まで培ってきた知識や考えや捉え方に、違和感を感じたから、起きる事です。
この違和感を解消する為人の脳は、今までの考えるより、より深く知識を探り、知識を組み立て直す事をしているのではないかと思います。
この為、今まで考えただけでは気づかなかった事を、気づく事が多くなります。一段掘り下げて考えるので、思考レベルを一つ上げる事が起きます。
なぜ、どうして?を問い続けていると、物事の理解力が増し、疑問が疑問を読んで、発想に必要な広く深い知識、つまり洞察力が身についてきます。
この効果がある為、どの様な、なぜ、どうして?の問い掛けや質問する事には、なにを考えるか、なにを追求するかを決めるので、重要になってきます。
どう問い掛けるかのノウハウは、アクションラーニングの ここ、のよい質問とはを参考にし、問い掛けの経験を積む様にする事で、よい質問が考えられる様になります。
これは、ただ考えると、物事を追求するとの差です。
考えるとは、知識を整理する事で目的に対して知識を有効に組み立て直す事です。
考える事で思いだせる知識を、並べ替えたり、構造化したり、組み合わせたりして、知識を整理する事です。
追求するとは、考える効果以上の知識を探す行為である為、より多くの知識を探求し、目的に対して知識を整理します。
この知識には、潜在意識で吸収する、意識外で吸収するものまで、知識を探求する為、分かると言うより、気づくと言うレベルの事まで、気づける様になるので、一つ上の事が理解できるようになり、次に考える事が出来る様になります。
その人の能力を活用する視点から考えれば、ただ知識を整理する事と、深く広く追求して得られる知識を整理するのとでは、能力の開発の程度に違いが出てきます。
洞察力を培うとはどういう事か、を問うと出てくるものは、原因、本質が掴めることです。
何が原因で、この様な事が起きるのか?本質がこうだから、こう言う結果が生まれる?等の事が分かるので、問題を未然に防いだり、問題を解決する方法が浮かんでくるのが、洞察力を培う、効果です。
考える事のレベルが上がる効果と、問題と認識できるレベルを上げて行く為、時間が経つほど、高度な事が出来るようになります。
企業活動に当てはめてみると、企業活動の中で業務を追求してゆく為、業務の中の気づきが増える事が最初に起きます。
その繰り返しが、企業自体の気づきのレベルを上げて、行う事がどんどん高度になって行く効果が出てきます。
ただ、資料を集めて考えるより、自然に普段から業務を追求してゆきますので、業務を広く深く理解するようになり、原因に気づいたり、行っている事の本質を掴めたりでき、解決策も浮かんでくる様になってきます。
この方法は、優良企業が行っている方法で、企業の業務の理解、洞察を積み重ねることになり、徐々に高度になって行く、高いレベルの事が出来る方法です。
なぜ、どうして?のWhy思考の効果は、疑問に思った事の答えを見つけ出せるだけでなく、疑問が疑問を呼ぶ事で、広く深く知識を得られる様になり、考えるレベルを上げて行く効果と、洞察力を培う効果と、洞察力を基にした組み合わせを考える事で生まれる、発想力の基礎を作る効果があります。
問題が起きた時だけ考えるのではなく、常に現実を疑問視して、疑問を解く事を繰り返えして、業務や生活で起きている事を広く深く理解する為に、なぜ、どうして?と、物事に問い掛け、答えを探し続けます。
常に答えを探し続ける為、高度な事でも、答えが見つけ出せるようになり、更に上の事が考えられるようになってきます。
なぜ、どうして?のWhy思考効果は、私たちが、考えるようになり、物事を追求するようになります。
その結果、物事を支えている背景が理解でき、起きている事の原因が分かったり、本質が掴めたりする事に繋がり、問題提起、解決力がついてきます。
この繰り返しが、私たちの洞察力を培います。
なぜ、どうして?のWhy思考は、問い続けなければ、効果は現れてきませんので、習慣化するまで、続ける事が重要です。
〒400-0853
山梨県甲府市下小河原町
Mail tresor@eagle.ocn.ne.jp