私たちが一色単にし易い、物事を見つける発見力と、物事改良する工夫、改善と、新しい付加価値を生み出す発想力の違いを説明します。
なぜ、違いを知る必要があるのか、疑問が湧くのではないでしょうか。その答えは、各々の行為をする為の、基礎が違うからです。
発見力とは、表面的な事も含めて、物事の違いを見分けたり、隠れているものを探し出したりして、新しい物事を見つけ出すことです。
発見力の場合は、見つけ出す物事の背景まで分からなくても、見つけ出す事ができます。
物事の解明が十分に行われていなかった昔では、発見は大きな効果を生み出してきました。
しかし、現在の様に、人に役立つ発見が高度になると、基礎的なものは、殆ど発見され、発見する為の技術(例えば、高性能顕微鏡の誕生で、ミクロの世界が見られる様になった)がなかったものを、技術の開発で見つけ出す事が出来る様になったものが発見になります。
また、遺伝子組み換えの様な技術を使って、新たな物質を作る事も、発見になります。
それに対して発想力は、既存要素の新しい組み合わせで生まれる為、考え出す時に必要になる、既に知られた要素が必要です。
その要素には複雑な背景があり、背景を含めて理解した物事を、組み合わせて付加価値を生み出します。
なぜ、発想力が、既にあるのもを組み合わせて付加価値を生み出すのかは、発想力とは、をご覧ください。
発想力を発揮する為には、今この世にあるものの関係性や構造等背景を、十分に理解する必要があります。
発想力に対して発見力は、既存要素をよく理解していなくても、できます。
簡単に言うと、よい発想をするには、物事を見通す洞察力が必要になる、と言う事です。
発見力は、洞察力が無くても、知識が豊富である事や、違いが見分けられれば見つける事は可能である事に対して、発想力は、洞察力が基になった、物事の理解から生まれてくるスキルです。
発想力は、知識が豊富でも、詳細な違いを見分けられても、身につかないスキルで、洞察力で物事を観ることによる、物事に対する理解が生み出すものです。
IT技術はすべてのモノを結び付ける、非常に可能性を持った技術です。
物事を結び付けて、新たな付加価値を生み出す発想力が、活きてくる技術です。
発想力に対して発見力は、IT技術が、発想力ほど生きてきません。
その訳は、発見は、物事を結び付けると言うより、物事見分ける事が主になるからです。
IT技術は、発想力が弱い私たちには、苦手な技術と言わざる負えない技術で、日米の生産性の差の原因の一つになっているのではないか、と思います。
工夫、改善は、いろいろなものを組み合わせて行う事は、稀です。私たちの物事の捉え方、考え方でもできる、と言うより得意です。
観えている変化からの、類推でできるからです。
付加価値を生み出す発想と、改善、工夫ではどこが、どう違うのか?結論から言うと、成果を上げるために必要な、物事を観る広さと深さが違います。
改善や工夫は、目に見える表面的な変化を変えるとか、表面から簡単に想像できるものを、目的に合った方向に変えるだけで、目的を達成出来るものです。
工夫、改善は、私たちの様な、表面的な変化を基にした類推でも出来る、と言うか、私たちは、物事の表面的変化を、簡単に思いつく関係で捉えています。
この捉え方に関しては、日本は優れているので、工夫、改善は得意です。
私たち日本人は、観えているもの、分かっているものに対しては、考えを巡らせて工夫、改善に結び付けられますが、線を引いて限定してしまうので、広く深い知識が必要な発想力は、発揮できない事になります。
物事の広く深い関係性や構造等の、背景を掴む必要がある発想力に対し、広く深い関係性が分からなくても出来る工夫、改善となります。
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