私たちはWhat思考をしている人の方が多いのですが、What思考と対極的なWhy思考と言う、物事の捉え方があります。
このWhy思考を説明して、なぜ、Why思考を薦めるか、説明します。
Why思考とは、私たちが見えているものを、支えている背景(ものを支える関係性や構造、構成要素等)
1つひとつに疑問を持ち、なぜ、どうして?と背景を追求する事で、ものを支える関係性や構造、構成要素などを解明、理解する思考法の事です。
トヨタで行っている5回のなぜ、を思い出して頂ければ、分かり易いかも知れません。トヨタは、問題が起きた時だけ、5回のなぜ、を繰り返しますが、私が提唱するWhy思考は、常日頃から、業務やビジネスを、なぜ、どうして?と追求する事です。
Why思考を日常行っていると、私たちを取り巻く環境のメカニズムを解明し理解できる様になり、物事の根本的かつ本質的なものが見えてきます。
根本的な事が分かる様になるので、根本的な問題解決に繋がったり、本質を踏まえた行動を取れたりするようになります。
Why思考をしていると、上位概念が見える様になり、Why思考を未来に向けると目的が見える様になり、過去に向けると原因や本質が見えてきます。
もう少しWhy思考の事を説明すると、ビジネスで相手に正確に物事を伝えるのに、5W1Hのフレームワークで話せば、正確に伝わると私たちは教えられました。
5W1HとはWho(誰が) When(いつ) Where(どこで) What(何を) Why(なぜ) How(どの様に)の事です。
この6ケの問いかけの中で、物事を深く広く追求する問い掛けはWhyだけです。
Whyの問い掛けをすると、上位、下位概念の手段と目的に当てはめると、目的を追求する質問に、Why思考はなります。他の問い掛けは、手段しか追求できません。
Why思考だけが、根本的なものを追求し、原因や本質、目的を見極められるのです。
なぜ、Why思考を私たちに薦めるのか、と言うと、ハーバード大のクリステンセン教授がイノベーションのDNAと言う本の中で、イノベーションを起こすには、優れた質問をする事が必要と、言っている事。
優れた結果を出せる会議の仕方、アクションラーニングの基礎は、質問とその答えである事。
多くのアイデアマンが、Why思考を基にアイデアを出している事、などで、人より上の考え方ができる様になるにはWhy思考の土台が欠かせない事がお薦めする、大きな理由です
私たちは、日常What思考をしていますが、変化の激しい現在では、新たなものを察知理解する力のある、Why思考の必要性が益々増えてきたので、これから役立つWhy思考を説明します。
Why思考型人間か、What思考型人間か否かのチェックリストを掲載しますので、あなたがWhy思考をする人間か、What思考をする人間か否かの、チェックしてください。What型は、一般的な私たちの考え方を、表しています。
なぜ、ここであえてWhy思考を説明し、Why思考をすすめるのか、説明します。
一言で言うと、Why思考を継続して行っていると、業務やビジネスのメカニズムの解明が進むので、業務やビジネスの、根本的で本質的な事を理解できる様なり、根本的な問題提起、解決を通して、優れた結果が出せる様になります。
私たちが習慣としている問題解決法は、知識を重視した問題解決法ですので、業務やビジネスの、根本的な理解が進まず、どうしても表面的な問題解決法になり、本質的な解決ができない場合が多いです。
Why思考を習慣化する事で得られ最も重要な事は、物事のメカニズムの理解からくる、根本的な本質的な物事の理解です。物事の根本的な原因や本質、目的がはっきり見えてくる事です。
表を見て頂ければお分かりの通り、Why思考は、私たちが行っているWhat思考とは、物事の捉え方が対極的な捉え方をします。
私たちが行っているWhat思考では、根本的な本質的なものは掴み難いのではないでしょうか。
上の表を見て頂ければ分かすのですが、What思考は、表面的で狭い範囲しか見なく、態度が消極的で、知識を詰め込む考え方をする為、アウトプットが少なく保守的です。
変化や競争が激しい企業活動で結果を出す為には、新たなものを察知する力や、将来を予測し、新たな行動を起こす必要があり、これらの事はWhy思考の方が向いています。
Why思考は、物事の解明を通して洞察力も培いますので、優れた発想の土台を作る事もできます。
現在の様な複雑な世の中で成長を模索するのであれば、Why思考は避けて通れなくなってきています。
しかし私たちにはWhy思考の習慣がないので、どうしてもWhat思考をしてしまいます。
ここが非常に重要な事で、身近な現実しか見ていない私たちには、Why思考の重要性を理解できないので、Why思考をしようとも思わない事です。
Why思考は、私たちには理解し難い概念です、なぜなら、Why思考をしているかWhat思考をしているか、私たちには見えないからです。
私たちに見える様にするには、Why思考をしているよ!と宣言し、結果を見せなければ、見える様になりません。ここが、What思考が広がらない理由である問題点です。
どこの企業、組織、人でも、裏側で努力している姿、プロセスは見せません。
こう言う事は、自ら気づかなければならない事なのですが、私たちには、こう言う事に気づけない、What思考をしているのです。
ここを変える事が、当組織の役目で、Why思考を良く理解できる様にし、Why思考を日常から心がけ、実際に、Why思考をして頂きたいのです。
Why思考が良い事は分かったが、今まで出来なかった思考を、私たちができるのか、の問題が残ります。
少し苦労はしますが、Why思考に変える事はできます。ではどうすればできるのでしょうか。
Why思考を習慣化する最初は、Why思考の必要性を十分に理解する事で、変えるぞーと言うモチベーションを持つ事です。モチベーションを持ち維持する為にも、Why思考の必要性を理解する事は重要です。
次に行う事は、現実の業務やビジネスを、なぜ、こういう方法で業務を進めるのか、どうして、この方法で行うと、この結果が出るのか等、と業務やビジネスを、疑問を持って見る様にします。
この様なWhy思考を繰り返し継続して行っていると、目的や原因、本質を追求する様になり、考えている中で、自分なりの答えが見つかるか、他の社員の意見を合わせて、追求したものの答えの合意ができたりして、御社の業務やビジネスの理解が深まり、業務やビジネスの根本的な事が理解できる様になります。
考え方を変える等新しい習慣を得るために必要になる、習慣化する事を助ける、習慣化サポート、を用意しましたので、Why思考を習慣化する為に、使ってください。
ここで注意しなければならない事があります。今まで考えた事も行った事もない事を、急にできる様にはならないので、継続する為には、工夫が必要です。
Why思考を継続させる方法はいくつもあり、例えば、他の社員と刺激し合い、忘れがちなWhy思考を思い出させ、Why思考を繰り返す様に仕向ける。
目の見えている所へ、Why思考をしろ!と書いておいて、Why思考をする様にする。
忘れそうになったら思い出すきっかけになるものを、目につく所へ置いておく、等工夫をして、継続してWhy思考をする様にします。
忘れてしまうのは最初のうちだけです。
1週間も同じことを繰り返していれば、きっかけがあれば、Why思考をできる様になります。
しかし、そこで安心してしまうと、途端にWhy思考をしなくなってしまいます。問題は、本当に習慣化するまで継続できるか、にかかっています。ここは、モチベーション維持が大きく関わってきます。
モチベーションを維持する方法は他にも色々あり、例えば、社員の賞賛や企業の報酬、人より上になりたい欲望や使命感を持つ、能力を発揮できる環境を作る等多くありますので、その人に合わせて、モチベーションが持てて維持できるものを作り、常にモチベーションがある状態に保つようにします。
モチベーションを持ち維持する為には、どんな事が必要かを下図に掲載しますので、参考にしてみてください。
現実で役立つ事を、初期のWhy思考で気づくと、この方法は役立つ、と認識でき、継続し易くなります。
Why思考をする事で、何か役立つものを得られるかも重要です。
Why思考をしていても、何も思いつかない、気づかない様でしたら、形だけ真似して、実際には業務やビジネスを追求していないのかも知れません。
他の社員が真剣に追求していて、あなたが追求していないと、時間が経つと差が出てきて、他の社員が理解できる事を、あなたは理解できない事が増えてきます。
そのうち、あなたは、取り残される事になります。
この努力は、会社の為でもありますが、自分のスキルを磨き、自分が出世できる基礎を作るのだ、との意識で取り組むと、持続できる可能性が高まります。
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