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MIアイデア発想塾は、生産性を上げる為に、質問力、バランス・スコアカード、インストラクショナルデザイン等を知恵ある方法で賢く使い、企業力を強化する組織です。

生産性を上げるとは

生産性とは何か?

今労働力不足などで、生産性を上げる事が、喫緊の課題になっています。

当組織では、根本的な生産性向上策を模索して、試行錯誤の末出来上がった生産性向上策があります。
これは何か?を以下の手順で説明します。

1. 生産性を上げなければならない現実がある
2. 生産性とは、どう言うものか?追求して見えたもの
3. 生産性は、追求しなければ、高くできない
4. 私たちの問題解決法は待ちの姿勢で対処する事が多く、攻めの姿勢でなければ生産性は上げられない
5. 生産性を上げる為の攻めの方法とは、どんな方法か?
6. 今のビジネス競争は、知恵の勝負になってきている
7. 知恵の競争とは何か?私たちが、欧米の様に洞察力を培いビジネスに当る事だ
8. 洞察力を培う方法で、なぜ?生産性が上がられるのか?
9. では、どうすれば、私たちに洞察力がつけられるのか?
10. 本当に洞察力を培う方法で、私たちの生産性を上げる事ができるのか?
11. まとめ

「1. 生産性を上げなけれればならない現実がある」

働き方改革が叫ばれ始めた理由は、労働人口の減少で労働力不足が慢性化してきたからではないかと思います。

労働力を補う為に、女性や高齢者の社会進出を促す必要が出てきて、働き方が問題になり、働き方改革が始まったのではないかと思います。

日本の労働時間が長い事は、前から叫ばれている事なので、労働時間を短くする必要に迫られ、時短を実現する為、生産性を上げなければならなくなった、と言うのが現実の様に思います。

そこで生産性を意識して見ると、日本は30年ほど、生産性の伸びが殆どなく、アジア圏でも先進国間でも、取り残されている状態になっている事に気づき、生産性を上げようと、取り組み始めたのではないでしょうか。

よく日本の状況を調べると、労働人口の減少は10年前ほどから始まっていて現在に至り、労働力確保の為、働き方改革や生産性を上げる事が必要に成ってきています。

その上、高齢化が進み、増える高齢者を減って行く労働者が支えなければならなくなり、年金問題も浮上してきたのが、現在です。

生産性を上げないと、今後立ち行かなくなるのでは、と政府でも、企業の働き方改革と生産性向上に期待を寄せています。 しかし、現実を見ると、就労時間を短くする事にも苦労している様に思います。

そこで、これらの問題を、根本的に解決する方法はないかと、模索して出来上がった方法が、これから書く、当組織の生産性向上策です。

「2. 生産性とはどう言うものか?追求して見えたもの」

国際比較で生産性を見るには、日本生産性本部が発表している統計を見ると分かります。

2017年度の国民1人当たりの生産額は、米国59,774弗、ドイツ50,878弗、英国43,402弗、日本43,301弗、韓国38,350弗生産しています。又、2019年は、生産性の伸び率が-1.0成長でマイナスになっています。

ここ30年、私たちの生産性は、殆ど上がらない状態が続いています。

東南アジアの統計でも、生産性の伸び率は上がっている事からも、日本だけが取り残された状態になっています。

生産性が、分かり難いのに問題にされる理由があります。
それは、生産性が低いと言う事は、日本が国際競争力を無くしている事に結びつくからです。ものが売れなくなるからです。

私たちは一生懸命働いていて、努力をしていると思っています。
しかし、生産性が上がらない、どうすればよいのだと悩む所です。

そこで当組織なりに生産性を追求して分かった事を書き、生産性を上げる取り組みに、役立てて頂きたいと思います。

当組織は、教育水準も高く勤勉に働く日本が、なぜ生産性が低いのか?この原因を追究する為、生産性とは何か?から追求してみました。

追求して得たものは、下図の関係図です。

上図の要になる事が、1.2.3.です。

生産性を上げる事を考える場合、1.のアウトプットを大きくする事を考えるか、インプットを小さくする事を考える必要がある事。

2.の生産性に関係する事は、企業活動の全てが関係するので、企業活動の色々な所に気配りをし、3.にも関係するのですが、生産性の高い国と比較して考える必要がある事。

3.は企業活動を、現在世界に存在するIT技術などのテクノロジーや人材などのインフラを、他国企業より効率的効果的に賢く使う事が必要になる事の3つです。

生産性を上げる為には、この3つを頭に入れて、企業活動の1つひとつを点検し、悪い所は是正し、よい所は更に伸ばす工夫をする必要があります。

もう一つ私たちが生産性を点検する時、注意する事があります。

それは、私たちが非常に苦労する事で、生産活動を世界トップレベルにしないと、生産性は高くならない事です。

生産性の高い国が行っている事と、同様のレベルの事をする必要がある、と言う事です。
なぜなら、日本には、それなりの生産性の高さが現実にあるからです。

これができないので、私たちは長期低迷に陥ってしまった訳です。

この解決策を見つけ出さないと、本質的な生産性向上策にはなりません。

これが見つけ出せない、仮に見つけ出しても私たちにはできない事なので、長期低迷に陥っている訳です。

「3. 生産性は、追求しなければ、高くできない」

改めて私たちの生産性を上げる為には、何が必要かを考えてみます。

上記2.の説明で、生産性とはどんなものか?の一部は理解できたと思います。

私たちの生産性を上げる為には、欧米と同等かそれ以上の生産性を上げる為のスキルが必要である事が分かります。

そのスキルは何か?これを追求すると、見えてくるものがあります。

私たちには、生産性が見えないので、見える様にする必要があります。

どうすれば見える様になるか?考えると、上図の右上にある通り、生産性を追求する気持ちを持つ事から始めるのが、私たちには現実的な方法だと思います。

生産性を上げる為には、上図の事を理解して、具体的な方法を見つけ考え出さなければ、生産性を上げる事はできません。

どう言う事をすれば生産性を上げる事ができるか?具体的な事は、各企業の現状によって、違うと思います。

ただ一般的な事で言うと、私たちの人間関係は権力格差や忖度が多いので、これを無くす策を考えるとか、1人ひとりを生かす為に権限委譲を考え、権限委譲を進める事などが浮かんできます。

これをする事だけでも時間は掛かります。
なぜかと言うと、私たちは、無意識に習慣で権力格差を生み、忖度をしている訳ですから、それが生産性を上げられない理由になっている事を、十分に理解しないと、これらの習慣は、変える事ができません。

これ以上に欧米と比較して私たちには難関があります。
それは、欧米が行っている生産性を上げる為に必要になる事の1つひとつを、私たちは気づけない、理解でき難い事です。

その原因は、私たちの見方が狭く浅い見方をしていて、これも習慣で行っている事なので、修正が難しい問題になる事と、浅い知識では、なぜ、欧米のやり方で生産性が上がるのか、理解し難い事です。

生産性の本質を深く追求しないと見えない部分が生産性を左右している事を、私たちの浅い見方では、見えない事が原因です。

左図を見て頂ければ分かる通り、私たちの知識は、欧米と比較して知識の量では負けないのですが、知識の幅と深さが教育や物事の見方の違いで、狭く浅い知識を持っています。

現在では、生産性を上げる為に必要となる事が、1人ひとりを生かすなどの本質的な事に移ってきています。

必要になるスキルを理解する為には、左図で言うと、深さと幅が、私たちの見えていない所に移っているの で、私たちの知識を、広く深くして、私たちが生産性を上げられる本質的なスキルを理解する必要があります。

この知識の広さと深さが知識の質を決め、欧米に比較して私たちの知識は質が落ちる為、欧米人に見えていて、私たちが見えないものが生じてしまいます。

私たちの見方では見えない幅や深さに、解決策があるのです。

知識の質とは、何ができて、何ができないかを決めるものです。

私たちが生産性を欧米並みに上げるには、欧米並みの知識の幅と深さを持つ、知識の質を上げる必要があります。

この解決策がなかなか見つからず、現在行っている事は、教育改革ぐらいで、知識の質を上げるまでには至っていません。

上記した事を証明するデータがあります。日本のIT技術利用法に限界が生じてしまう事です。

2005年前後までは、日本も欧米もIT技術導入で生産性は上がっていました。

しかし、それ以降、日本の生産性は上がらないのですが、欧米では、人材育成や組織改革投資を増やして生産性を上げています。

この利用法の違いは、IT技術をどこまで広く深く本質まで見ているか、知識の質の差になって表れています。

先の図の私たちと欧米の知識の幅と深さ、知識の質の差が表れている例です。

又、細谷功氏が書いた、問題解決のジレンマと言う本の中で、私たちは、線を引いて考える、と言っています。

物事を追求しない、と言っているので、知識の広さと深さが出てこないのです。

「4. 私たちの問題解決法は待ちの姿勢で対処する事が多く、攻めの姿勢で対処しなければ生産性は上げられない」

生産性が見え難いものである事は、お分かり頂けたと思います。

生産性を常に意識して、生産性の高い国と比較するなどして追求していかなければ、生産性を上げる事ができません。

私たちの問題解決法は、問題が起きたと私たちが気づくまで、問題に対処しません。
待ちの姿勢で問題に対処している訳です。

しかし生産性は、待ちの姿勢では、上げる事ができません。
なぜなら、生産性は追求しないと見えてこないし、私たちには見えない所に解決策が隠されている場合が多いからです。

欧米でできて私たちにできない理由は、狩猟民族と農耕民族まで遡る必要があるかも知れませんが、私たちの習慣は、待ちの姿勢で物事に対処している事が多いです。

これを攻めの姿勢にしないと、本質的な生産性向上策にはなりません。

と言う事は、生産性を追求する気持ちを持ち続け、企業活動の全てを生産性と言う目で見る必要があると言う事です。

生産性は、企業活動の根幹となる事ですから、経営者をはじめ従業員全てが、生産性の意識を持ち、生産性を追求し続ける必要があると言う事です。

私たちは、企業に利益をもたらして給料を頂いているのですから、今後は、この様な意識を持つ事も必要に成ってきた、と言う事だと思います。

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