本文へスキップ

MIアイデア発想塾は、質問の力を使い、バランス・スコアカード、インストラクショナルデザイン、アクションラーニングを導入し、企業力を強化する組織です。    

洞察力とは

洞察力でビジネスを観る事の利点

「2、ビジネスや生活を洞察力の軸で観る利点」

私たちには概念が掴み難い、洞察力を定義して、洞察力があるかないかの視点で、ビジネスや生活を見渡すと、私たちの長所や欠点が、洞察力の視点から観えてくるので、洞察力を培う動機になるのではないかと思い、洞察力の視点で、説明する事にしました。

発想力、アリとキリギリスの中でも触れていますが、洞察力があるないは、発想力の基礎になるだけでなく、ビジネスに大きく影響を与えています。

日本で十年ほど前から取り組み始めた教育改革の目的は、考える事を習慣づける事であり、最終目的は、洞察力を培う事です。

また、日米のIT企業の決定的差になってしまった、米国のIT企業の誕生などは、洞察力が大きく影響していると思われます。

洞察力があるかないかの違いは、表面的には分かり難いのですが、何か物事をする場合、上手くやれたりやれなかったりする原因や本質を追求すると、洞察力があるかないかが、する物事を、上手くやれたりやれなかったりする原因や本質になる、と思われる事は多いと思います。

洞察力があれば、上手くやれたのに、ないばかりに、上手くやれなかった、と言う様なことが起きる、と言う事です。

アリ型の所で説明している通り、私たちは、What思考をしていますので、世の中で起きている事の原因や本質を見通す事ができなく、世の中で起きている事を、どれが洞察力の力で、どれが、洞察力がなくてもできる事なのかは、分かりません。

その為に、洞察力の影響を私たちは見通せない、洞察できないのです。

洞察力の定義をしてみると、ネットでは、物事を深く鋭く見抜く力、見通す力とか、観察しただけでは見えないものを、直感的に見抜いて、判断する能力、と書かれています。

私の定義は、洞察力とは、一つ一つの物事に疑問を投げかけ、一つ一つを解明し、物事を包括的に理解する事で生まれる、物事を見通す力です。

洞察力が身に付いてくると、物事を支えている関係性や構造、成り立ち、構成要素などが観えるようになるので、物事の根本的な事、原因や本質が掴める様になります。

物事の関係性や構造などを見通せるので、可能性を見通したり、将来の予測ができたり、最適な物事を選んだりでき、本質を突いた根本的な、無駄のない賢い事ができる様になります。

洞察力が直接ビジネスや生活に影響を与える事は少ないのですが、洞察力があるかないかで、時間が経てば経つほど、ビジネスや生活での差が生まれてきます。

それは、例えば、物事の判断が良かったり、選ぶものが効率的だったり、将来性のあるものだったりするため、効率的に賢くビジネスや生活を進められるからです。

洞察力で物事を見通す事で、無駄のない賢い事ができるので、効果的な事が長く続けられ、効率的な事の連続で差が生まれて、差が育ってゆきます。

洞察力は、一つの洞察で、目に見える効果ある事ができる訳ではありませんが、いろいろな事の洞察が重なると、大きな違いを生み出せる力です。

私たちに洞察力があれば観えるのですが、米国のIT企業は、IT技術と言う、洞察力が活きる技術を使い、洞察力を駆使して、大きな結果を生み出しています。

私たちには洞察力が身に付いていないから、米国の様なIT企業を作れないのです。

IT技術でシステムを作る事自体は、日本企業も、米国企業と大きな差はないと思いますが、ビジネスでは、大きな洞察の差があります。

例えば、あなたが会社の中堅社員であるとして、上司の事、部下の事を良く理解する事が洞察力を培う初めです。
上司部下を良く理解する事により、部下は部下の能力を伸ばす方向に導く事であり、上司の意向に逆らってでも、会社のためになる事を行う事です。

何が必要で、何が必要ないかを、本質を通して見分ける事ができる事が、洞察力を身につける事です。

立場、立場で、必要とする洞察力は違いますが、周りの事や、向かおうとしている事に関しては、洞察する力は持つ必要があります。

洞察力を持つことが、人や企業を賢くします。

洞察力と言っても、幅は広く、深さも違います。
ただ、洞察力を培うと言う事は、観方、捉え方を、洞察力が身に付く方向に変える事であるので、変えた観方、捉え方が身に付けば、時間とともに、広く深く広がって行くのが、洞察力の良い点です。

観方、捉え方の習慣化を伴いますので、習慣化してしまえば、無意識に、努力の意識なく、自然に洞察力は、付いて行きます。

「3、洞察力がビジネスを左右する」

洞察力がない私たちには、見通せないのですが、私たちが行っているビジネスに、洞察力あるないは、大きく影響しています。

洞察ある企業の代表格アマゾンを例に挙げて、説明して行きます。

アマゾンには、私たち日本企業にはない、いろいろなルールがあるそうです。元アマゾン社員の佐藤將之氏が書いた本、アマゾンのすごいルールから抜粋して、洞察力を説明して行きます。

アマゾンのトップルールに、Customer Experienceと言うものがあり、アマゾンで買い物をする顧客が、ハッピーで楽しい、と思うようにする、と言うルールがあります。理想的なルールです。

私たちの企業にも、この様な理想的なビジョンを掲げる企業はありますが、このルールを実現するために別のルールを作り、IT技術IoTを駆使して、企業全体で、トップルールを真剣に追いかけている企業は、殆どいないのではないでしょうか。

その他にも、妥協を許すな、と言うルールがあります。このルールが、日本だけのルールかどうかは分かりませんが、日本企業は、上司の言う事には、妥協する社員が殆どではないでしょうか。

アマゾンでは、上司の言う事より、顧客の視点を大切にしろ、と言う洞察があるのではないでしょうか。

この二つのルールだけでも、私たちは真似できませんが、他にも、顧客第一主義を実践させるためのルールが、いくつもあります。

その一つが、リーダーは、顧客のために、現状を大きく飛び越えて、その組織を引っ張り上げる人、とリーダーに求めるルールで、その人が持っていると自覚している能力以上の事をするのが、リーダーだ、と言っています。

そんな要求をする一方、失敗をすれば、攻められる、責任を取らされるわけではなく、その人が、何が足りなくて失敗したかを追求する事と、上司が、どんな助けが必要かを、失敗した人に手を差し伸べます。

私たちの企業とは、ずいぶん違うルールです。

なぜ、こんなルールを作り、実践させるかと言うと、この様な方法が、一番顧客にCustomer Experienceを提供できるシステムだからです。

すべての目が、顧客に向いた企業が、アマゾンなのです。

なぜ、この様な理想的な企業が、日本にはないのでしょうか。

それは私たちに、人に対する、ビジネスに対する、顧客に対する洞察力がないからだ、と思われます。

この理由は、理想的な目標を実行するために、何が必要か、が洞察できているアマゾンに対して、洞察できていない私たち、となります。

私たちは、感情や心構えや経験の差で、企業の経営の仕方が違うのが普通です。
例えば、同じ状況下でも、経営方法はまちまちです。

企業としての目標を達成するためには、ビジネスや人の本質的な事で、対処する方法が、一番効果的です。

洞察力を培うと、原因や本質が観えてきます。

アマゾンが目指している事は、顧客に対し何ができるかです。

企業側の都合で行動しているのではなく、顧客の都合で行動しているのがアマゾンです。

顧客の都合で行動し、利益を上げてゆくためには、顧客に対する、ビジネス手法に対する、IT技術に対するなどの洞察が必要になってきます。

私たちの洞察力では、とてもできない事をやっているのがアマゾンと言う企業です。

私たちの企業と、アマゾンを比較して頂ければ分かる様に、洞察力があるないは、企業活動に大きく影響し、利益確保に大きく影響を与えます。

洞察力があるないは、今後、企業力の差になって行く事が予想されます。