中小製造業が、IoT製品を開発するにあたり、どう進めればよいか、当組織の考えを書いてみます。
私たちはどうしても、目に見えるものに意識を向けてしまうのか、IoT製品自体に注目してしまいます。
今はIoT製品開発の創成期ですから、IoT製品を作るノウハウに注目すべきではないでしょうか。
IoT製品の可能性は非常に大きく、これから、いろいろな物がIoT製品化されてくることは、間違いない事です。
そんなにチャンスが生まれるなら、一つ一つのIoT製品に注目するのではなく、IoT製品を作るノウハウに注目して、ノウハウを蓄えれば、いろいろなIoT製品を作る事ができ、ビジネスチャンスが増えるのではないでしょうか。
もう一つは、IoT製品自体に注目しても、それは完成されているIoT製品になっている場合が多く、IoT製品開発の、ヒントにはならない場合が多いのではないでしょうか。
今のIoT製品市場を観て頂ければ分かるのですが、IoT製品を作るためのインフラ的な、例えば、クラウドを使ったAIまで組み込まれたネット環境があったり、デバイスに使うソフトなどは、オープン化され、自由に利用できる環境があったり、いろいろなセンサーとデバイスがセットで使えたりできます。
これらをできるだけ利用して、安価にIoT製品を作る環境はできつつあります。
今までは、もの作り、IT企業と別れていましたが、IoT製品の需要が多い事が分かってくると、大手企業を始めとしたIoT製品専門企業が現れても不思議ではありません。
いずれ表れるなら、IoT製品を早く作り、ノウハウを蓄えた企業が有利に立てます。そこを狙うようにするのです。
私たちは、従来のもの作りに惑わされ、現実から今後どう変化して行くかを予測できません。
当組織の予測が絶対正しいとは言い切れませんが、かなりの確率で、IoT化は進み、私たちの想像以上に、いろいろな所にIoT製品が使われることが、起きるのではないでしょうか。
IoT製品を作るノウハウは、今までの製造業とも、IT企業とも違う新たなノウハウが、必要となります。
新たなノウハウが必要なら、一早く、ノウハウを身に付けた企業が、有利になってきます。
中企業以上なら、IoT課かチームを新設して、課やチームの使命を、IoT製品を作るノウハウを蓄える事として、IoT化を進める事が、よいのではないでしょうか。
この課やチームには、もの作りのプロ、IT技術者、センサーデバイスに詳しい人を配置し、IoTとは、どんなものかを、追求して行きます。
この課やチームは、いずれ企業の中心になって行く事が予想されます。
IoT製品の、何をどう作るか、のノウハウを徹底的に蓄える、組織を作る事になります。
どんなIoT製品に需要があるかを予測し、自社の強みとの関係で準備をする事になります。
このマーケティングには、何が今製造業に不足しているかを、人手の観点から観る事でも、現在は、予測できます。
工場業務で、人手の足りない業務を、IoT化して、人手不足をIoT製品が補うと言う視点で、IoT製品開発を考える事でも、IoT製品作りになります。
中小企業が狙える、IoT市場を探す必要があります。
これは、今の様なIoT創成期だからできるIoT製品を作る事になり、AIがなくても機能する、IoT製品を作る事が理想です。
大企業と競争し、医療IoT製品の様な、AIを必要とするIoT製品を作る事は、最初のうちは避けて通る様にした方がよいと思います。
なぜなら、技術、販売力とも、大企業には、太刀打ちできないからです。
IoT製品づくりのノウハウを蓄積する企業体質を、どう作って行くかにも、IoTを概観する、洞察する事は役だち、当組織も役立てると思います。
IoTノウハウ蓄積企業を作るのに、IoT製品を作って行くのに、何が必要で、何が必要ないかの見極める事は重要です。
向かう方向を間違えると、成果があまり上がらない企業を作ってしまう事になります。
IoT製品開発の創成期ですから、今後、どのようにIoT製品開発に取り組んでゆくかは、非常に重要な事になります。
当組織が薦めるIoT製品を作る企業を作る方法は、IoT化の本質を理解する事と、IoT製品を作るとは、どういうことかを、理解する事です。
要するに、IoTを概観できるようにする事が最初です。
IoTを概観できる事で、どのようにIoT製品を作って行くか、やどういう方法で、事業化して行けばよいかが、分かってきて、無駄のない賢い方法で、事業化や製品づくりができる様になります。
IoTは、ここ数年で騒がれるようになった、新しい分野の製品づくりです。
それだけに、IoTを概観できるようにして、事業化を進める事のメリットは、後々大きくなって表れてきます。
当組織では、IoTを概観し、洞察あるIoT事業化をしようと言う、取り組みをします。
当組織がお勧めしたいIoT製品開発方法は、以下の通りです。
最初は、IoT課の新設か、チームを作る事です。
メンバーは、企業を動かせる権限を持った人を長に、もの作りのプロ、IT技術者、センサーデバイスに詳しい人で構成されます。
このメンバーで、最初に行う事は、IoTに関する情報集めです。
どこで、どんなIoT製品開発を行っているか、取り組んでいるかを調べます。
また、どこで、どんなIoTインフラを提供しているかも、よく調べます。
私たちには、意識を持っていれば、いろいろな役立つ情報に、気づく事ができる能力がありますので、この能力をフルに使い、有効な情報を、集める事になります。
当然、IoT製品開発には、どんな技術の、どのレベルの技術が必要かも、調べる事になります。
集まった情報から、IoTとは何か、を追求し、IoTの本質を理解し、IoTを総合的に概観できるようにして行きます。
この一見無駄に思える事が、後々いろいろな所にメリットをもたらします。
当組織では、IoT製品開発の洞察を通して、事業化を進める事が、良い事業化方法と考えています。
ここの所で、当組織は力を発揮できます。
この作業は、限界がありませんので、ある程度、概観できるようになったら、次の過程を始めます。
IoTを概観できるようになったら、IoT製品開発の戦略を考えます。
今後、どのようにIoT製品開発を進めてゆくかの、青写真を作る事になります。
この際、自社の強み、IoT製品開発のノウハウ、競争他社の状況など、IoT製品開発に関する環境を、考慮して、自社でできる方法を考えます。
次の過程は、自社が持っている知識技術と、IoT事業化で必要な知識技術を比較して、足りないものを、どう補充して行くかを考えます。
一般的な製造業であれば、IT技術者をどう調達するかが、大きな課題になるのではないでしょうか。
どんな職業であれこれからは、付加価値を生み出す為には、IT技術抜きには、考えられない事を肝に銘じ、考えて頂きたい問題です。
足りない人材を集めてIoT課、チームができたら、次に行う事は、個々の専門分野をIoT製品化で、どう使ってゆくかを、検討する事です。
IoT製品化に足りない知識、技術は、学ぶ必要があります。
IoT製品を作れるようなレベルまで、知識、技術を身に付ける事になります。
中小企業では、全ての技術をそろえる事が不可能であれば、その技術を持つ企業と共同でIoT製品開発を、考えてもよいと思います。
ある程度の知識、技術が身に付いてきたら、社内設備のIoT製品化を、進めてゆきます。
試行錯誤しながら、自社設備をIoT製品化する事になります。
ここでの目的は、IoT製品を作るノウハウを蓄積する事です。
社内のIoT化であれば、失敗も許される事と、いろいろな方法を試せるので、ノウハウを蓄積し易いと思います。
社内IoT製品開発がある程度成功したら、HP等で、IoT製品開発を公表するとよいと思います。
公表する事で、自社の技術を宣伝できる事と、他社とのコラボ製品開発の機会を得る事ができます。
この戦術は、IoT製品の創成期だからできる、戦術です。
次の段階は、簡単なIoT製品を作ってみる事です。
その際、需要があるかないかは重要な事で、ある程度需要が見込める、IoT製品を作る事になります。
ここでも、足りない知識や技術が出てきたら、知識、技術を習得するようにして行きます。
当組織がアドバイスを行うのであれば、この時点で、大企業にも負けない発想力を鍛える、訓練を開始します。
IoT製品開発の本質から入る、IoT製品開発発想法を身に付ける、訓練を開始します。
IoT製品開発の、ノウハウを蓄積する事が目的ですから、試行錯誤しながら、バラエティーに富んだいろいろな IoT製品を作る様に知識、技術を磨いて行きます。
次の段階が、IoT製品のマーケティングです。
どんなIoT製品に需要があるか、調べます。
今はIoT製品開発の創成期ですから、需要はいたる所にある、と言っても過言ではありません。
身近な所のIoT化でも、人手不足の解消や生産性向上に役立ちます。
身近なIoT製品を作ったら、その製品は、何かに結び付けられないか?と考え、結び付けられるものがあれば結び付け、付加価値を作り出します。
今現在需要があるIoT製品は、人手不足ですから、人手に代わるIoT製品か、設備の老朽化を監視するIoT製品は、有望な市場ではないでしょうか。
ここまで知識や技術が蓄積されてくれば、新たな機能を提供する、インフラ(ネット接続やAI)を使った付加価値ある、IoT製品のアイデアを考えてもよい時期です。
今までにない付加価値あるIoT製品開発ができれば、大企業と競争してでも、IoT製品開発の事業化を考えてもよいのではないでしょうか。
この部分に当組織は特に強みを持ち、どう考えて行けば、大企業も考えだせないアイデアを考えだせるか、IoT製品開発の洞察力を培いながら、鍛え考えて行く事になります。
なかなか良いアイデアが生まれない場合は、IoT製品開発を特化させる方法があります。
IoT製品開発と言っても広範囲ですから、IoT製品のここの部分は、他社には負けないと言うものを作って行くのです。
いずれIoTが進んでゆくと、大企業中心に、結びつきが強化されますので、他社に負けない技術を持てば、大企業の足下に入る事ができます。
そこを狙う為、IoTのどこかの部分に特化した企業を、作ります。
ここに書いたことは、現時点で想像できる事であって、これからどんな形でIoT製品開発が進んでゆくかは、分かりません。
時間が経てば経つほど、知識技術は高度になり、競争相手も増えて、IoT製品開発の条件が厳しくなって行きます。
それだけ、早く取り組む事のメリットが大きいと言う事です。
なぜ、この様な面倒な方法を取るのか?これは、かつての、IT技術導入の失敗を繰り返さない為です。
私たち日本人は、洞察力がない為、IT技術の洞察がないまま、IT技術を導入してしまい、IT技術の利用法が、限定的になり、欧米の様なIT技術効果を、出せませんでした。
この失敗を、また繰り返さない為、IoT製品開発は、IoTを洞察して、IoT製品開発を進める方が、よいと考えたからです。
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