物事の捉え方、考え方の違いから、アリ型とキリギリス型が、同じ仕事、同じ土俵で勝負する事を考えてみます。
同じ仕事、土壌では、アリ型の方が、優れた結果を出せます。アリ型は、大多数いるので、アリ型のやり方が標準になっている仕事は多いです。
権限を大きくし、自由に仕事をさせると結果は違ってきますが、アリ型は枠を設けて考えるので、アリ型の枠で仕事を行うと、実行力あるアリ型は、キリギリス型よりよい結果を出せます。
同じ枠内では、アリ型の方が結果を出せる事が、アリ型経営者や上司が、キリギリス型を評価しない原因になり、権力格差で生まれる、キリギリス型を活かせないアリ型経営者や上司以上に、アリ型経営者や上司が、キリギリス型を、使わない理由にもなります。
これは、よほどアリ型とキリギリス型に差が生まれなければ、キリギリス型を評価しないと言う事で、益々キリギリス型が育たない、原因にもなってきます。
アリ型とキリギリス型双方を活かす為に、アリ型とキリギリス型が混在すると、企業の中で、どんな事が起きる可能性が高いか、観てみます。
キリギリス型が上司にいて、アリ型の部下がいる場合は、キリギリス型上司は、アリ型部下の考える事以上の事を言う為、アリ型部下は、キリギリス型上司の言う事が理解できない事が多く発生し、企業活動として、不具合が生じる事も稀にあります。
また、キリギリス型上司の言っている事を理解できないアリ型部下がいるので、キリギリス型上司は苛立ち、上下関係をうまく作れない事も生じます。
アリ型の上司がいてキリギリス型部下がいる場合は、上司であるアリ型は、キリギリス型部下の能力を理解できず、部下の能力を活かす事が出来ない現象が生まれます。企業にとっては、大きな損失です。
なぜこの様な事が起きるか、と言うと、アリ型は、観方が狭い範囲を細かく観る事に対して、キリギリス型は、観方が広く深い為、キリギリス型が見えている所を、アリ型は見られない、逆に言えば、アリ型はキリギリス型の一部しか観られないことで、上下関係にいろいろな事が、起きてしまうのです。
日本は、自然環境や教育、日本人の捉え方、考えか方に影響されて、アリ型が大多数です。
なぜ、アリ型が大多数なのか?の理由は、アリ型が多い理由、をご覧ください。
この状況は、経営者や上司にアリ型がいる事になり、アリ型経営者は、キリギリス型の人の物事の観方、考え方が理解できないので、発想力が必要だ、と言う事が分かっていても、キリギリス型の捉え方、考え方を理解した経営者でもない限り、キリギリス型の発想力を、企業で活かせない事になります。
しかし、キリギリス型の発想力を理解できる、アリ型経営者は殆どいないのが現実です。
多くのアリ型経営者や上司がキリギリス型を活かせない為、元来キリギリス型の人が、アリ型を目指す事になり、益々キリギリス型が少なくなって行く事が起きています。
アリ型とキリギリス型の違いは、アリ型とキリギリス型の違いはどこにあるか、を観て頂ければ分かります。
アリ型とキリギリス型の違いはどこにあるか、に書いてある通り、アリ型は、決められた業務を遂行する能力に優れています。
キリギリス型は、アイデア発想だけでなく、企業をどう経営してゆくかや、企業のかじ取りにも優れています。その理由は、物事の観方が広く深く観られるので、現在の様な複雑な社会に合った観方ができるからです。
これからの企業には、アリ型、キリギリス型両方の能力が必要になります。
アリ型の得意な業務遂行能力が利益を生み出して、経営のかじ取りや利益の幅を大きくするのが、キリギリス型の持つ、洞察力を基礎にした付加価値を高める力です。つまり、アリ型とキリギリス型が協力して、企業を運営してゆく事が望ましい事になります。
ただ、企業の経営者には、キリギリス型思考が必要になります。
これからの社会で、有効な経営を行う為には、真似するものがなくなった現在では、新しいものを生み出す力や、経営を洞察する事が必要になってきます。
この力は、キリギリス型の人が持つ能力です。
キリギリス型の人が生み出すアイデアを活かす為には、アイデア発想、評価、製品化、販売、アフターサービス等が必要になります。
この過程では、アイデア発想、評価はキリギリス型でないと出来ない事です。
製品化、販売、アフターサービスは、アリ型の方が優れています。
これからの企業経営には、両方の型が必要になってくるのですが、現実は、アリ型が大多数である為、経営のかじ取りをアリ型経営者が行うので、キリギリス型を活かせないだけでなく、アリ型自身も活かせない事が起き、企業の競争力に影響を与えています。
これからは、キリギリス型経営が必要となってきます。
例えアリ型経営者であっても、キリギリス型を理解するように努め、キリギリス型経営を行う様にして、アリ型、キリギリス型両方を活かす事が出来る様にするのが、これからの経営法ではないでしょうか。
また、企業経営自体も、キリギリス型発想が必要になってきています。
グローバル化、IT化の進展やものが溢れるほどある社会が、キリギリス型発想力を必要としてきています。
なぜ、キリギリス型発想力が必要かは、発想力が必要な理由、をご覧ください。
大多数のアリ型と少数のキリギリス型が混在していて、企業経営事態は、アリ型経営を行っているのが、現在の日本です。
この形を、経営をキリギリス型にして、キリギリス型従業員を育て、発想力を発揮し、発想力から生まれえるアイデアを、事業化し、製品作りを始めとした業務遂行をアリ型従業員が行う形にする事が、望ましい経営法ではないでしょうか。
経験を積んで知識の量が多くなると、業務に関してはアリ型の方が、力を発揮出来るかも知れませんが、経営を取り巻く環境を理解する事や、将来に対する洞察は、キリギリス型の方が優れた観方ができます。
成熟社会になった現在では、企業に求められるものも変り、企業の利益を左右するものは、新しい付加価値を生み出す発想力があるかないかに移ってきています。この傾向はますます強まり、私たちにも発想力は求められる様になってきています。
発想力を持つのはキリギリス型ですから、私たちも、アリ型からキリギリス型への転換が必要になってきています。
その為、企業の経営者には、キリギリス型を理解できる様にする必要があります。
なぜ必要か?日本が先進国であり、実行力に優れた国民だからです。多くの日本人のアリ型の能力を引き出す為には、キリギリス型経営の方が、優れています。
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