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MIアイデア発想塾は、質問の力を使い、バランス・スコアカード、インストラクショナルデザイン、アクションラーニングを導入し、企業力を強化する組織です。    

アクショラーニングとは

なぜ、日本では導入例が少ないのか?

「私たちの物事の捉え方からくる訳」

発想力とはの所でも説明しているように、私たちの物事の捉え方は、具体的で部分的捉え方をしています。

アクショラーニングは、アクションラーニングの他の所でも説明しているように、ある枠内でこういう方向で考えてください、行動してくださいと、あまり具体的にこれをしてください的には、言っていません。

その理由は、人それぞれの考え、行動をするので、問題によって考える事行う事が全く違うからです。具体的には、言えないのです。しかし、現実の具体的な問題が決まれば、具体的な考え、行動になります。

例えば、グループで質問し合う事には、多くの効果があり、問題解決だけでなく、組織学習、チームビルディング、リーダーシップ開発、個人の能力開発などの効果が出てきますが、これは、現実に4〜8人で問題を提起し、問題を質問とその答えをし合うと言う体験をしてみなければ、分からないし、納得もいかないと思います。

私たちには、問題を質問とその答えで解明する経験はありませんので、体験しなければ分からない、理解できないアクションラーニングは、そこで止まってしまいます。

私たちの習慣は、知識を覚え、覚えたことをそのまま、答える事がよいとされる習慣です。

単純な問題であれば、この方法でも物事を理解できますが、アクションラーニングを必要とする様な複雑な問題には、知識では得られない暗黙知がある場合が多くあり、体験しなければ分かりません。

確かに日本企業には、世界に誇れるもの作りはあります。教育水準の高い勤勉な国民はいます。高度な知識を基にした新たな発見は行われています。

しかし、新たな価値を生み出す事や、問題の原因や本質を掴むことは必要です。

日本のよい所を活かす為にも、新たな付加価値を生み出す事や、世の中や業界、業務を洞察できる様にする事は必要です。

「アクショラーニングを導入する企業が少ない訳」

米国のアクショラーニング協会でも、本でも、ネットでも、日本でのアクショラーニングの取り組みの話は出てこない事を考えると、日本では、取り組みが少ないか、あまりよい結果を出していないのではないでしょうか。

アクショラーニング自体の知名度は、ネットを見て頂ければ分かる通り、大企業では行き渡っていると思われます。中小企業でも、企業研修に関心がある企業様には、知られていると思われます。

しかし現実は、アクショラーニングで大きな成果を出している所は、殆どないようです。

どうして、結果を出せるアクショラーニングの取り組みが少ないかの原因を、考える必要があるのではないでしょうか。

なぜ、結果を出せず広まらないかを考えると、当組織の見解は、私たちの捉え方、考え方と、アクショラーニングが目指しているものの間に、乖離があると思われます。

私たちが行っているWhat思考では、本質を追求して企業経営を行う事や、世の中や業務、業界の事を洞察して企業経営を行う事は、できません。

しかしアクショラーニングが会議で求めるものは、問題の原因や本質を追求し、問題を洞察する事で今までとは違う結果を出して行く事です。

ここにギャップがあるため、アクショラーニングを上手く進められないのではないでしょうか。どうアクショラーニングを進めれば、よい結果がだせるか分からないのではないでしょうか。

発想法や洞察力の所で触れていますが、私たちが普段行っている物事の捉え方、What思考では、本質を追求したり、物事を洞察したりする事はできません。

アクショラーニングは、問題を質問とその答えで解明して行きます。

その質問が、私たちの捉え方、What思考では、問題の本質を解明できない質問になったり、洞察を得る質問ではなく、知識を追求する質問になったりして、問題の本質に迫る、問題を洞察できる質問になっていないのではないか、と想像できます。

アクショラーニングで結果を出す為には、問題の原因を追求したり、本質をあぶりだしたりして、問題を洞察する必要があります。

これが、私たちの質問では、なかなかでき難いのではないでしょうか。

私たちは普段から、What思考していて本質を追求したり、洞察したりする捉え方をしていませんので、アクショラーニングを行っても、問題を洞察する大切な事が曖昧になり、結果が出せないのではないでしょうか。

このHPに書いてあるように、私たちも、新たな付加価値を生み出すにはどうすればよいか、業務や経営を賢くするには、どう洞察して行けばよいかを知る必要があります。

アクショラーニングは、今すぐ私たちでも結果が出せる会議法です。

ただ、上記したようなことを分かっている必要があり、分かっている所は非常に少ないです。

一言で言えば、アクショラーニングで結果を出す為には、コツが必要と言う事です。

そのコツを持つ所が殆どいない為、アクショラーニングで結果が出せず、取り組む企業が少なくなっているのではないでしょうか。

当組織では、ここに書かれている事は分かっていますので、どうすれば、アクショラーニングでよい結果を出せるかを、導けます。

     

「アクションラーニングに挑戦するにあたり心得ておくとよい事」

アクションラーニングに挑戦するにあたり、私たちが、心得ておくとよいことがあります。最初は、考えさせられる事ですが、これは質問と言う形を取りますので、人間の反応として自然に行えます。

アクションラーニングが目指している事は、私たちが、習慣で行っている事とは違い、今まで解決できなかった問題や、これから必要になってくる複雑な問題などを解決する事で、問題自体が、今までより高度な、質問答えを求めている事です。

ですから問題を解決する手段も、例えば、安易な解決法を模索してはいけないなど、従来の解決法とは違う事を理解しておくことです。

私たちは、質問の出し合いで会議がどうなるか、は経験をしたことがありません。その為、質問、答える、また質問で、会議がどの方向に進むか、不安になるのではないでしょうか。

ここの部分は、ALコーチがコントロールします。ALコーチは、メンバーに考えさせ、メンバーなりの結果を出させることが役目です。

問題とは違う方向に進んだら、その質問とまたは答えと、問題とは関係ありますか?と当事者に質問をし、問題が、正しい方向で質問、答えているかメンバーに問い、方向づけて行きます。

私たちは、質問と答えで問題を明らかにする経験は、ないと思います。

その為、会議がどうなって行くか不安が生まれるかも知れませんが、アクションラーニングは、カオス状態になる事もある事を、最初から理解していれば、会議での対応も違ってきます。

とにかく、アクションラーニングは、実際に行ってみる事が重要で、行う事で気づく事は多いと思います。

気づく事の一つが、他メンバーの考え方です。

意見を言う事は、知識を披露する事だけでもできますが、質問する事には、考えて自分の分からない事を見つけ出さなければ、質問はできません。

それだけ、自分の観方、捉え方などの個性が出てくるので、質問している人を、他メンバーが理解し易くなります。

この事が会議に多様性を生み出し、多視点で問題を観る事ができ、原因究明や本質を掴むことに結び付いて行きます。

これは、メンバー間で起こる、効果の一つです。

その他にも、質問は、メンバーの心を開きます。

質問されると、人は自然に答えを探す行動をします。
条件反射みたいに、私たちは、質されると、答えを考え、答えてしまいます。

グループで質問をし合っていると、質問の効果が出てきて、答えを探す前に、質問をよく聞くようになります。
質問をよく聞かなければ、答えようがないので、質問をよく聞くようになります。

また、質問を中心に会議を進めていると、一人の人が会議を支配する事もなくなります。
質問は、意見と違い、グループをコントロールする力がないからです。

意見は、知識や地位を武器に、他メンバーを言いくるめる事ができますが、質問は相手に問い掛ける形になる為、グループを支配できないのです。

グループで質問し合う事の利点は、質問は、各メンバー個人より、質問に焦点が当たる為、グループの結束力を強める効果があります。

その他、意見を出し合う会議とは違い、各メンバーが集中して質問をし、答えを考え答え、各メンバーの質問、答えから刺激を受け、さらに良い質問や答えが考えだせ、最終的には、創造的な事、原因や本質を掴まえる事ができる、今までにない結果が出せる会議の仕方になって行きます。

「アクションラーニングが広まらないもう一つの理由」

アクションラーニングは、優れた結果を出せるのに、なぜ、取り入れる企業が、殆どいないのでしょうか。

最初の、私たちの物事の捉え方からくる訳、でも説明している理由の他に、もう一つの理由が考えられます。その理由は、私たちの物事の捉え方を踏まえて、それを乗り越えて広める事ができる組織、人が殆どいない事です。

私たちの物事の捉え方を、すぐに変える事はできません。

この事実に向き合うには、アクショラーニングを、私たちが理解できるレベルで、説明、説得する技術が必要になります。

私たちに求められるのは、挑戦してみよう、と言う気持ちを持つだけです。

あとは私たちのレベルで、アクショラーニングを説明して頂き、実行するだけです。

アクショラーニングを実際に行ってみれば、どんなことをして、どんな結果が出せそうだ、と分かると思います。

アクショラーニングは、特別な才能やスキルを必要とするわけではありません。人間が持つ能力を高める、誰でもできる会議法です。

ただ、私たちが習慣としているWhat思考をしていては、なかなか結果を出す事はできません。

物事を追求するWhy思考に、慣れる必要があります。

アクショラーニングもそうですが、簡単に身につくものは、簡単に真似され、あまり価値はありません。この事を心に留めて、挑戦して頂ければ、先に、大きな見返りを得る事ができます。